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心臓震盪(しんとう)と心室細動

公園で元気に野球をする少年達。
将来はプロ野球選手になる夢でもみているのでしょうか?
どんな子供にも、将来は輝かしい未来であってほしいものです。
誰だって、その夢が一瞬に砕け散る日があるなんて、想像したくもありませんね。
さっきまで、元気に笑っていた子が突然倒れてしまう・・・わが子に限ってありえないと誰でも思うでしょう。
しかし、実際にこのような事故が起こっているのです。

心臓震盪という怪我をご存知ですか?
心臓震盪は、胸にボールが当たるなどの衝撃を受けることによって、心室細動状態になることを言います。
通常、私達の心臓は血液を身体に送り出す働きをしています。
これは、心臓の心室という部分の筋肉が収縮運動を行うためです。
心停止状態になると、心臓の筋肉はブルブルと震えだし、血液を身体に送り出すことができなくなってしまいます。
この状態を心室細動といいます。
AEDを使うのは、この心室細動の状態のときです。
心室細動の状態の時に電気ショックを与えて、心臓に規則正しい運動を取り戻させる・・・これを除細動というのだそうです。
AEDが自動対外式除細動器と呼ばれているのは、このためです。

野球の場合、子供が投げたボールが当たる程度の衝撃で起こってしまうのだそうです。
そしてこれは、小さい子供や若い方に多い症状です。
どうして弱い衝撃でそんなことになるの?と思われるかもしれません。
なぜなら、子供の胸郭は柔らかく、心臓に衝撃が伝わりやすいからなのだそうです。

「うちの子は野球はやらないから大丈夫」と思うのは間違いです。
飛んできたボールが当たる事だってありますから、野球をしている近くへは近づかないなどと子供に教えておくことは大事です。

今、あなたの目の前で子供が倒れたところを想像してみて下さい。
発見してすぐにあなたが心肺蘇生法を実行すれば、間違いなくお子さんは助かるでしょう。
心室細動はそのまま放置すると1分間に10%ずつ回復率が落ちていくのだそうです。
計算すると10分で回復不可能ということになりますね。
たった10分で何ができるのかと思われるかもしれません。

しかし、あなたがAEDの存在を知っている、人工呼吸や人工マッサージができれば助けられる気がしませんか?
出来なくても「誰かできる人はいませんか?」「AEDを持って来て下さい!」「119番してください」と声かけすることは出来ますよね。
もしもあなたの目の前で誰かが倒れたら、勇気を出してみてください。

そしてもちろん「そんな怖いことがあるのなら野球をやらせたくない」なんていわないで下さいね。
現在は、AEDの普及が進み野球に限らずスポーツをしている団体などでは、AEDを常に用意しているところが多くなっています。
これによって、助かった命がたくさんあるんですよ。
もしも、あなたのお子さんが入っている野球クラブにAEDがなければ、あなたがAEDの重要性を教えてあげてください。
子供達の悲しい事故を見ないためにも、万が一の事態を想定しておくことは大切なのですから。

         

2.AEDと人命救助

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